平成26年10月13日(月)20時
台風19号は刻々と近づいているとのことだが
今のところは、雨が静かに降っているのみ。
先週から台風19号のことで世間が騒いでいたので
自衛艦は来ないと思っていところ、先週の金曜日に「ちよだ」が顔を出した。
10月10日(金)7時30分
警備所の観測窓から、初島の右の沖合に艦影を認めた。
「ちよだ」である。
漂泊している位置の水深は、200mから500mと思われる。
初島の周囲は、水深100m程度だが
そこから相模湾に向かって500mから1300mまで落ち込んでいる。
だから、魚が旨い。いや、訓練に向いている。
話を戻して、おそらく、深海潜水装置「DDS]の訓練と思われる。
同日、8時30分 パトロールの途中で
相変わらず初島の右側に居る。
こちらを向いているが、動く様子はない。
夕方、当港に来ることを期待して、警備所に戻る。
同日16時54分
「ちよだ」が錨泊しているのを確認し、港に進出。
なんとなく、傾いているように見えるが、目の錯覚か?
艦の中央部では人員移送用カプセル「PTC]の周りに人だかりがしている。
やはり、「DDS]の訓練を行っていたのだろう。
変ったことがないかと、艦首を見ると
錨の鎖をよく見てほしい。
海面に下がっている鎖には、ペイントされていないが
艦首の揚錨機付近の鎖は白く塗られている。
10月1日の掃海艦「はちじょう」も鎖が黄色く塗られていた。
やはり、色を塗ることで鎖を繰り出す目安としているのだろう。
艦橋では
ホッとしたひと時、メールでもしているのだろう。
艦尾では
たそがれていますね。家族のことを思っているのか?
さて、肝心の艦の中央部では
人員移送用カプセル「PTC」の周囲に、修理、もしくは整備のためか大勢の隊員が集まっている。
「PTC]の上のトロリーも海側に引き出され、二人ほど隊員が作業している。
トロリーが引き出されていたので、艦が少し傾いているのだろう。
もう少し、良く見てみると
「PTC]の本体は球体であることが分かる。
配管やガスボンベは、裸で取り付けられている。
この「PTC」の下の艦内には、ダイバーの減圧を行うための艦上減圧室「DDC」が設けられている。
ハッチで繋がっており、訓練後のダイバーがここで減圧を行うのである。
「DDC」は移乗室、主室、副室からなっており
主室にはベットやテーブルがあり居住室
副室は通常居住室として利用されているが
潜水病患者の隔離病室として利用される。
移乗室は、「PTC」に移譲するためのハッチがあり
トイレ、シャワーなども設置されている。
今頃、ダイバーは「DDC」の中で休んでいるのだろう。
「DDS」は、「PTC]、「DDC]、ガスの供給とコントロールを行う装置
そして、温湿度制御をおこなう監視制御盤、その他で構成されている。
しばらく見ていると
修理が終わったらしく、右側の隊員がみんな一点を見つめている。
この日は、作業艇が出ている様子も無く、このまま警備所に戻る。
翌日、7時過ぎに観測窓から港を見るが
「ちよだ」、影も形もなし。
いつもは、もっとゆっくりしているのだが、残念!
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- 2014/10/13(月) 21:16:54|
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