メバル 警備所

伊豆東海岸の温泉町。何故か自衛艦が時々停泊,あやしからずや!私設警備所を設け観測するべし。でも、毎週来るわけでもないので、独り言が多いかも。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

愛しの 10式戦車・・・(陸上練馬駐屯地創立65周年記念行事より)

10式戦車主砲―日本製鋼所製44口径120mm滑空砲である。
DSCN2518.jpg
新型の徹甲弾10式APFSDSで推定548mmの貫徹力を持つといわれる。
つまり、548mmの防弾鋼板に垂直に着弾した場合、これを貫通出来るということである。
もちろん、90式で使用している徹甲弾も使用できる。
この場合貫徹力は460mmとなる。

操縦席のハッチとペリスコープ、直上に同軸機銃の74式車載7.62mm機関銃の銃口が見える。
DSCN2523.jpg
操縦手が頭を出している時に
この車載7.62mm機関銃を射ったら
操縦手の頭が吹き飛ぶような気がするのだが・・・

斜め前方からのお顔、美人です。
DSCN2538.jpg

頤(おとがい)
DSCN2556.jpg

襟足
DSCN2532.jpg


DSCN2548.jpg

足の裏
DSCN2544_20160702111835807.jpg
お後がよろしいようで
続く

本日のおまけ
韓国軍主力戦車K2黒豹
DSCN9035_2016072516301064b.jpg
残念ながら、K2の写真がありません。
代理の代理で、以前登場願った桟橋の守り猫でご勘弁を
今朝もしっかり、桟橋の中央に鎮座しておりました。

暗闇でも見える猫の目(暗視鏡)
コンテナの中に暗視鏡が2種類
DSCN1700.jpg
写真は微光暗視のJGVS-V3
もう一つが個人用暗視装置JGVS-V8
コンテナの戸を閉めて真っ暗にして、両方試させてくれる。
そして、両方とも薄緑色の世界の中、奥に置いてあるスティっチがはっきり見えます。
見え方の軍配はJGVS-V8!
JGVS-V3の方がノイズが多い。
係りの隊員も「そのとおり」と言ってくれました。
スポンサーサイト

テーマ:ミニタリー - ジャンル:その他

  1. 2016/07/27(水) 15:59:02|
  2. 陸上自衛隊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

南スーダンにおける邦人輸送の陸上輸送には、輸送防護車を・・・(陸上練馬駐屯地創立65周年記念行事より)

南スーダンの邦人輸送に関しては
7月13日にJICA関係者が47名、首都ジュバからチャーター機で退避
7月14日に日本大使館員が4名、同じくジュバから航空自衛隊のC130輸送機でジブチに退避
これで、なんとなく治まったような感がありますが
実は7月15日から紀谷昌彦・駐南スーダン大使ら日本大使館員が
PKOに参加している陸上自衛隊宿営地に一時避難しているとのことです。(7月20日産経ニュース電子版より)

となると、今後、宿営地と大使館間の移動、更に万が一の場合に空港までの退避に
これが必要ではないかと思うのですが
そう、輸送防護車(ブッシュマスター)です。

そこで、平成28年4月10日(日)に開催された「第一師団創立54周年・練馬駐屯地創立65周年記念式典」において展示された輸送防護車及び軽装甲機動車等をお送りいたします。
なお、当初、これらの記事は駐屯地記念式典の報告として編集したもので
現在の状況を考えると、不適切なコメントが多々ありますが
ご容赦くださるようお願いいたします。

今回の事態が発生していなくても、装備品展示の目玉は、これだと最初に見に行きました。
そうです、海外での邦人輸送に使用する「輸送防護車(ブッシュマスター) 」です。
先ずは正面から
DSCN1569.jpg
陸自色のオリーブグリーンに塗られてしまうと、イメージがかなり違いますが
諸元は次のとおり
全長7.18m
全幅2.48m(<2.5m)
全高2.65m
重量14.5t
最高時速100km/h
乗員数10名
気になる車体の防弾性能ですが、7.62mmのライフル弾を防ぐことが出来るとのことです。

斜め前方から
DSCN1575.jpg
ご存知のとおり、ブッシュマスターは、オーストラリアから購入された装輪装甲車です。
アメリカにもクーガーHEという似た車種が有るのですが
潜水艦をオーストラリアに輸出するための営業もあって
このブッシュマスターを購入したとかしないとか。
実際は、右ハンドル、世界的に見た車両の最大幅の基準2.5mをクリアーしている
もちろん、日本国内の基準もクリアーしており、公道を走行するのに許可不要
そして、C-130やC-2で輸送可能であることが選定されたポイントなんでしょう。

輸送防護車に乗っている、この強面の三曹さんは純国産だと思います。
DSCN1568.jpg
「この紋どころが目に入らぬか!」
てな感じで、左腕に中央即応連隊の肩付腕章
キッと正面を向き、声をかけづらい雰囲気でした。

キャビン部分側面窓
DSCN1578.jpg
防弾ガラスが2重になっている?
側面の窓の上側に、もう一枚防弾ガラスを被せたように見えます。

燃料タンンク及びウィンチ
DSCN1605.jpg
燃料はディーゼルオイル、そしてタンクはFRPに見えなくもない。
タンクの防弾は考えていないのか、或いは内側にゴム等を張ってあり
防弾性を持たせているのか?
また、行動距離が800km!であることから、他にも燃料タンクが有るのかもしれないですね。
ウィンチは前部及び後部にワイヤーを出せる構造になっています。
前部は最初及び2枚目の写真で「中即-2」の文字の上の2段のローラーの間から出すのでしょう。
後部も似たような構造になっています(後述)

コンバットタイヤ
DSCN1581.jpg
ミシュラン製のコンバットタイヤですね。
タイヤのバルブにチューブが付いているところから
空気圧を車内より自動で調整出来るものと思われます。
空気圧を下げるとタイヤが潰れて設置面積が大きくなり
悪路の走破性が良くなります。

後方より
DSCN1586.jpg
車内に出入り出来る扉は、この後部扉のみ。
操縦手も、この扉から出入りします。(閉所恐怖症の私は乗車するのは無理!)
ただし、上部にハッチがあるとのこと。(ちょっとは救われるかな)
なお、ウィンチのワイヤーの取り出し口がナンバープレートの左側にあります。

それにしても、金庫の扉みたいな頑丈そうな扉
DSCN1593.jpg


海外での邦人輸送車両に選ばれた大きな理由の一つに
IEDや地雷に対する強い耐性があるということが挙げられます。
車体底面は爆風を逸らすV字型になっています。
DSCN1613.jpg
前方のエンジンルームの下部も、弧を描いた鋼板で覆われています。
これも、エンジンルームの容量を確保しつつ
爆風を逸らす知恵でしょう。

前から見ると、スキップガードが設置され形状が良く分からない
DSCN1623.jpg
どうですか、一連の事態に対処するため
中央即応連隊から輸送防護車等の車両及び隊員がジブチに派遣され
待機していても良いと思いませんか?
そのための、中央即応連隊だと思います。


この辺で、ブッシュマスターに別れを告げ
今や、陸自を代表する装甲車両、軽装甲機動車へ
DSCN2804_2016070211183951c.jpg
今回の事態は、PKO協力法に基づき対処するとのことですから
陸上輸送を行うとすれば、現地のPKO部隊の軽装甲機動車と高機動車で対応することになるのでしょう。
諸元は次のとおり
全長4.4m
全幅2.15m
全高1.85m
重量4.5t
最高時速100km/h
乗員数4名


正面のアップ
DSCN1650.jpg
ボンネットには、隊員が乗ることを考えて滑り止めの塗装(ザラザラした部分)が施されています。
DSCN1641.jpg
こうやって写すと、かなりゴッツク感じますが
ボルトの頭やワッシャーを見ると
ブッシュマスターの方が耐弾性や耐衝撃性が大きいのではないかと思われます。
説明係りの隊員に訊いたところ
「機動性は、こちらの方が上です。こちらの装甲もライフル弾に耐えられます」とのこと。
すかさず「7.62mmのライフル弾では?」と追い打ちをかけると
「・・・・・・・・それには答えられません」
えっ!(・_・;) 皆さんはどう考えますか?
エアインテイク部カバーの厚さからすると、装甲板厚は7mm程度あるか。

そして、武装は5.56mm機関銃MINIMI、希望を言わせてもらえれば、12.7mm重機関銃を載せたい。
DSCN1644.jpg
防盾の装甲厚も7mm前後と言ったところか

ところで、この日はこの軽装甲機動車に乗ってい良いという
うれしい展示内容
ただし、内部の写真はダメ!
ということで、運転席や後部座席に座れましたが
写真は有りません。
運転席に座りながら、隊員にそれとなく
「どこ写しちゃだめなの?」
今度は、間髪入れず「言えませんよ~、それは(笑)」と、くだんの隊員
で、側面の写真
DSCN1662.jpg
内部の印象は、車高が高いため乗り降りは年寄りにはつらいです。
ヨッコラショと乗ると
フロントガラス部にブッ太いセンターピラー、そして小さいサイドウィンド
とにかく視界が悪い。
計器類は簡素、変わったところは発煙筒発射のスイッチが有るくらい。
う~ん、どこが秘密なのか良く分からないというのが感想。
ちなみに、ギアはオートマなので直ぐに運転できそう。

後方からの写真
DSCN1638.jpg
大きなコンバットタイヤの予備を装備
車内から後方の視界は、ほぼゼロではないかと思われます。
なお、背面に予備タイヤ、ハッチ部に防盾、前部トップにワイヤカッターを装備し
窓ガラス等の防御力を強化した車体が「国際任務仕様型」と言うらしい。


コンバットタイヤ
DSCN1632.jpg
車体が日本製(小松製作所)なので、タイヤもブリジストン製
タイヤ空気圧調整装置は試作段階では装備されていたのですが
量産車では廃止されたそうです。

北島康介似(ちょっとだけね)の隊員が回転式ハッチに上がってくれました
DSCN1661.jpg
防盾の前に、たたまれたワイヤーカッターがあるのが分かりますか?

北島康介?さんを、斜め後方から見ると
DSCN1723.jpg
防弾チョッキも最新型の3型で、肩周りはすっきりし喉の防御もばっちり。
この状態は、回転式ハッチ下に置いた弾薬箱(空)の上に立っています。
回転式ハッチにはベルトがぶら下がっていて
それに座って射撃等もできるようになっています。
ハッチの回転は非常に軽く、射撃時に狙いがブレてしまうので
回転具合をネジで調整するようになっているとのこと。

先ほど、にこやかに微笑んで手を振っていた北島康介?さん
子供達に大人気で、彼らに応えて手を振っていたのでした。
DSCN1724.jpg


次は、「アメリカ陸軍は装甲型のハンヴィーがあるけど、装甲型の高機動車は?」と他の隊員に訊いて
「有りますよ」と紹介されたのがこの車体
DSCN1671.jpg
DSCN1677.jpg
DSCN1689.jpg
DSCN1688.jpg
確かに、フロントガラスの内側に防弾ガラスが設置されています。
そして、後方の荷台には鉄の箱の様なものが据え付けられています。
しかし、ドアは窓を含めて防弾性はなさそう。
車体自体は高機動車のままのようです。
装甲型ハンヴィーとはだいぶ違うような・・・・

さて、あなたなら海外で退避する時
上記3種類の車両のどれに乗って退避したいと思いますか?
退避する時はアメリカ海兵隊に助けて貰いたい・・・・ッてのは無しですよ。

テーマ:ミニタリー - ジャンル:その他

  1. 2016/07/22(金) 09:44:39|
  2. 陸上自衛隊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

改編「第1掃海隊」初見参!

平成28年7月6日(水)05時09分
早朝のパトロールにおいて「やえやま」型の掃海艦「はちじょう」と
「えのしま」型の掃海艇「はつしま」が、仲良く錨泊しているのを確認
DSCN8357_20160714102613a4b.jpg
左の掃海艦「はちじょう」
DSCN8358.jpg

右の「えのしま」
DSCN8374_20160714102615486.jpg
何が、初見参? おなじみの掃海艦艇じゃないかって・・・
実は掃海隊群が7月1日付で改編となり
それに伴い、掃海母艦「うらが」・掃海艦「はちじょう」・掃海艇「はつしま」の3隻で
第1掃海隊(横須賀)を編成することになったのです。
今まで、第1掃海隊は呉の掃海艇3隻で編成されていました。
しかし、呉のこの隊は、これまでの3隻に掃海母艦「ぶんご」が加わり
新しく第3掃海隊となりました。

今回の大きな改編は、今まで護衛隊群に所属していた「第1輸送隊」(輸送艦「おおすみ」「しもきた」「くにさき」)の3隻を
掃海群の隷下とした事に有ります。
これは、水陸両用作戦(上陸作戦)時に、先ず沿岸に敷設された機雷を排除
その後、各輸送艦のLCAC(エアクッション艇)で人員・物資を揚陸させるための編成としたのです。
そうです、掃海隊群は「水陸両用作戦」の主要部隊となったのです。
昨年、米国カリフォルニア州で行われた水陸両用作戦訓練のドーン・ブリッツ15において
自衛隊側の訓練統制官が掃海隊群司令 岡 浩 海将補であったことに気が付いていた人は
「やはり、そういう事だったのか」と思われているのでは?

さて、早朝の「えのしま」の艦橋、モップ?でデッキを拭いている隊員
天測用従羅針儀を磨いている隊員もいます。
DSCN8377.jpg
艦橋の後ろに回って、信号旗箱のチェックも
DSCN8438.jpg
この二人、当直の隊員と思われます。
皆さんが、まだ寝ているのにお疲れ様です。

一方、「はちじょう」潮の流れで、艦の方向が変わって来ました。
DSCN8406.jpg
こちらでも、当直の隊員が何か作業をしています。

やはり、ハッチを磨いているようです。
DSCN8459.jpg
当直は、ただ、起きていて、各所の見張りをしていれば良いってもんでもないのですね。

同日05時30分 主機(ディーゼルエンジン)が動き始めたらしく、薄く煙が上っています。
DSCN8484.jpg
マストには隊司令旗(甲)が揚がっています。
ということは、第1掃海隊の司令は一等海佐ということになります。
ところで、掃海艦艇は錨泊中も自衛艦旗をマストに揚げたままです。
これは、当地での錨泊も戦闘訓練の一環である、と考えているのでしょうか。
さて、この後、動きがないため警備犬を伴い、警備所へ撤収。

何故、こんな早朝にパトロール?
元気だった警備犬も、齢14歳。
暑さにメッキリ弱くなったため涼しい早朝に
そして、速歩も出来なくなったので
彼女に合わせて海岸をプラプラとパトロールとなった次第です。

同日06時10分 警備所観測窓より
DSCN8577_20160714102734e79.jpg
ビルジでしょうか、勢いよく排水が出ています。

2~3分後、幹部と隊員が出てきました。
DSCN8593.jpg
錨見台に立つ隊員(白ヘルメットにカポック着用)も、「さあて、一仕事すっかな~」てな感じでハッチから出てきました。

同日06時22分 揚錨作業に入ってだいぶ経ちます。
DSCN8626.jpg
ベルマウスからは、錨鎖の砂を落とす海水が勢いよく流れ出ています。
それにしても、舷側の海面近くから沢山の排水が出ているもんです。
「はちじょう」と「はつしま」ほ、この後、出港、姿が見えなくなりました。

同日12時30分 はるか沖に、掃海艇の姿が
DSCN8761.jpg
あれは、今朝出て行った「はつしま」?
やはり、近くで錬成をしていたのか。

カメラで寄ってみると艦番号605「ちちじま」でした。
DSCN8774.jpg
DSCN8794.jpg
マストを見ると、掃海訓練中の旗旈信号と隊司令旗(乙)が揚がっています。(もちろん、自衛艦旗も)
今度の改編で、横須賀地方隊の第41掃海隊は「はつしま」が前記のとおり第1掃海隊へ移り
「えのしま」と「ちちじま」の2隻の体制になったのです。
ここで、気になるのが「やえやま」型掃海艦の代艦の「あわじ」型の2隻
どこに配属されるのでしょうか。

平成28年7月12日(火)07時49分
港に変わった船が停泊していたので、早速、偵察。
静岡県漁業取締船「天竜」です。
DSCN8863.jpg
DSCN8865_20160714102808638.jpg
三菱重工㈱下関造船所で建造され、平成27年11月に竣工した最新鋭の取締船です。
主要要目
全長:28.60m
幅 :5.50m
深さ:2.70m
総トン数:62トン
速力:40ノット以上
速力半端じゃないです。
主機関:1,482kw×2基 kw?
SI単位系は分かり難い
馬力に換算すると約2,000馬力×2基
「えのしま」型の主機関の出力が2,400馬力ですから、凄いです。

武装は、12.7mm単装機銃・・・ウソです。ウソ!残念ながら地方自治体の船なので、武装は有りません。
その代わり、船舶搭載型監視カメラシステム(多分)と遠隔操作のサーチライトが
DSCN8909.jpg
左の一つ眼のロボットの頭みたいのが
同システムのカメラ部分でしょう。

後ろに回って
DSCN8872.jpg
おお!ウォータージェット推進ですね。
それも、排気ダクトからするとガスタービンエンジン、すげー!
この二つの複雑な形状のノズルで
Uターンやその場回頭(戦車で言うと超信地旋回かな)を行います。

接岸していても、勝手に乗り込めません(当たり前か)
DSCN8879.jpg

一見、客船の様な大きな窓を覗くと、各種モニターが並んでいます。
DSCN8887.jpg
このモニターからすると
あのカメラは単なる高感度CCDカメラではなく
レーザーカメラ・赤外線カメラ等と自動追尾装置を備えた
船舶搭載型監視カメラシステムと推察した訳です。
後ろの景色が映りこんでいますが、ご容赦を。

操縦席を覗くと
DSCN8898.jpg
グラスコックピットみたいな雰囲気と思ったら
カーテン閉められてしまいました。
ソバ―、ソーダじゃなくて、そりゃー、そーだ
窓近くから写真をビシビシ撮っていちゃ~ね。

と言うことで、今回はここまでです。

テーマ:ミニタリー - ジャンル:その他

  1. 2016/07/15(金) 16:18:37|
  2. 海上自衛隊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

増刊号「自衛艦旗の掲揚降下について」

今回は「自衛艦旗の掲揚降下について」です。
5月6日にアップした「第7師団創隊61周年・東千歳駐屯地創立62周年記念行事―その1」のコメント欄で話題になった「自衛艦旗の掲揚降下」についてお送りします。

陸上自衛隊では朝夕の国旗(日章旗)の掲揚降下時に
各隊員が国旗の方向を向き直立不動の姿勢をとるのは有名な話です。
さて、海上自衛隊の場合、自衛艦旗及び国旗の掲揚降下を行う時には、はたしてどうなんでしょう?
PA110101_201607111454591d8.jpg
調べてみても、良く分からないので
知っている方にお聞きしました。
その解説(答え)を頂きました。
また、引用・転載の許可も頂いたので
感謝しつつ、この増刊号を作成しました。
写真等は私(メバル所長)が撮ったものです。
以前の記事に使用した写真がほとんどなので、ご承知おきください。
なお、引用・転載部分は『 』にて、示しました。

海上自衛隊には海上自衛隊旗章規則という規則が有り
これに従って自衛艦旗や国旗の掲揚降下を行っています。
ちなみに、この規則には「細則」や「規則の解釈及び運用方針について(通達)」なんてものもあり
ああ、防衛省は巨大なお役所でもあるんだと、つくづく感じました。

さて、同規則第3節第15条第1項第1号によると
①自衛艦旗は停泊中にあっていは午前8時から日没までの時間、掲揚しなればなりません。
②また、同項第2号によると、航海中にあっては、常時掲揚しなくてはなりません。

これを踏まえて、私の質問
1.08時の自衛艦旗の掲揚、日没時の降下の時は、艦内いる全員が後甲板に集合するのでしょうか
 ①基地内で停泊中の自衛艦の場合
 ②沖止めの場合
 ③上記①、②の場合、艦内に残っている隊員がいるとすると、その隊員は自衛艦旗の方向を向いて直立するのでしょうか
 ④全員が後甲板に集合するのでないとすると、その区分はどのように分けるのでしょうか

解説(答え)
『原則として手空き総員が後部甲板に整列し、艦旗に対して敬礼します。
指揮官は当直士官、掲揚降下は当直警衛海曹が行い、舷門当番が補佐します。(護衛艦を例とした一般論です。補助艦では一部異なります)
この場合、「手空き」じゃない乗員が艦内に残っていることになりますが、これは現に立直中の当直員やその場を離れられない作業に従事している者になります。
例えば、当直電信員、機関科当直海曹、艦橋配置員(らっぱ員、マイク員、信号員)や燃料搭載・火気作業等の警戒員です。
海上自衛隊礼式規則において、艦橋及び露天甲板にある者は挙手の敬礼をし、その他の者は姿勢を正す敬礼を行うものとされています。
「姿勢を正す敬礼」とは、原則として「気をつけ」の姿勢であって直立不動を指しますが、食事中や執務中は着席したまま威儀を正すことが許されています。
また、艦内の者も艦旗に正対して(後部旗竿の方角を向いて)敬礼します。
以上は、岸壁係留中も投錨中も変わりません。
艦旗降下時、整列している乗員が極端に少ないことが多いですが、これは課業止めのあとで当直員以外は上陸してしまっているためです。』

①停泊中08時00分 自衛艦旗掲揚
並んで
DSCN9093_20160711145224ad3.jpg

08時00分掲揚 敬礼
DSCN9099_201607111452249ad.jpg

当直士官・当直警衛海曹及び舷門当番
DSCN9102_20160711145226d87.jpg

②停泊時日没 自衛艦旗降下
整列
asu2703-18_201607111449238a2.jpg

日没降下 敬礼
asu2703-19_20160711144925bc3.jpg
日没なので、自衛艦旗降下と同時に灯りがともります。

③出港時(航海中)自衛艦旗掲揚
DSCN8405_20160711145029b74.jpg
見ていると、錨が海底を離れたと同時に艦旗を上げているような気がします。
また、揚錨及び出港時の作業に忙しいため、整列する隊員の人数が少ないようです。
なお、ヘリ甲板フェンスに張り付いて海面を覗いている隊員は
障害物等を警戒しているものと思われます。

④出港時自衛艦旗掲揚に対し姿勢を正す隊員
DSCN6867_20160711145026418.jpg
ヘリ甲板下の甲板にいる二人の隊員が、ヘリ甲板で掲揚される自衛艦旗に対して姿勢を正しています。
なお、早朝の出港のためか、整列する隊員が少なかったです。

⑤出港時自衛艦旗掲揚 ちょっといかがなものかと思う例です。
DSCN6904.jpg
艦名?分かる人は分かるかと・・・・(「ちはや」ではありません、念のため)

⑥自衛艦旗掲揚降下の最後は、横須賀での日没時の自衛艦旗降下
DSCN0028.jpg
昨年の観艦式予行日の日没です。
さすが皆さん、ピシッと決めてくれました。

2.自衛艦では自衛艦旗に比べ日章旗が冷遇されている気がしますが、旧海軍からの伝統でしょうか、それとも何か理由があるのでしょうか
(注)国旗に関しても海上自衛隊旗章規則第2節第11条第1項1号及び2号の決まりが有ります。
簡単に言うと国旗は停泊中自衛艦旗が掲揚されている間、艦首の旗竿に掲揚する。
航海中は指揮官が必要と認めた場合のみメインマストに掲揚する。ようするに、航海中は特別のことがない限り、国旗は掲揚されないことになります。

『確かに自衛艦旗に対する敬礼しか規定されておらず、艦首の国旗に対する敬礼は行いません。
また、警衛海曹(上級海曹)が掲揚降下する艦旗に対し、国旗を掲揚降下するのは前直の舷門当番(海士)であり、その当番でさえ国旗の係止後は回れ右して艦旗に敬礼します。
これは推測ですが、艦首旗の扱いは日本海軍時代の名残が色濃く残っているのではと思います。
現在は、通称こそ艦首旗ではありますが、旗自体は「国旗」として納品されており、旗章規則にも「艦首の旗竿に国旗を掲揚」と定められています。。
しかし、海軍旗章令では、「艦首旗」は「艦首旗」として制定されており、国旗と同じデザインの別の旗という扱いでした。
軍艦旗は国旗と同格であり、従って艦首旗に対して敬礼する道理はないことになります。
この考え方が、現在も残っているのではないかと思います。
「伝統の継承」というやつですね(笑)』

①航海中から停泊中になる時(投錨時)の国旗掲揚
DSCN0116.jpg
前甲板及び艦首では投錨作業で大忙しです。
その中で、一人の隊員が国旗を揚げる体制をとっています。
錨が海底に着くと、停泊中とみなされるようです。

着きました
DSCN0121_20160711165741dbb.jpg

②停泊中から航海中になる時(揚錨時)の国旗の降下
tsu2703-03_20160711144922460.jpg
艦首旗竿近くで、無電池電話のイヤホンを被っている隊員が
国旗の索を握って、降下の合図を待っているようです。

投錨及び揚錨時の艦首・前甲板には、作業中の隊員が大勢いる上、錨鎖や各索が走っています。
このため、現実問題として隊員が整列して、国旗に敬礼するのは無理ということも有るのかも知れません。

③停泊中における08時00分の国旗掲揚
DSCN8448_20160711145030cdd.jpg
観艦式予行において、艦上で08時00分を迎えようとしている光景です。
解説のとおり、整列していた隊員が後方を向いて
艦尾旗竿に掲揚される自衛艦旗に対して「姿勢を正す敬礼」を行っています。
艦首旗竿では隊員(海士)が一人で、国旗を揚げる体制をとっています。
不思議だったんです、国旗を揚げるのに今まで前を向いて整列していた隊員が後ろを向いてしまったのが。
解説を読んで、納得です。

3.基地自体には、日章旗が揚げられていると思いますが、その揚げ方、降ろし方の時には、陸上自衛隊のように、その場で直立し日章旗の方向に向くのでしょうか

『陸上部隊での勤務経験がないので、教育隊での記憶を元に書きます。(間違いがあったらすみません)
基本的には自衛艦に準じます。
国旗掲揚台に正対し、国旗を目撃した者は挙手の敬礼、その他の者は姿勢を正す敬礼を行います。
ただし、岸壁にあって自衛艦旗の掲揚降下を目撃する場合は、近傍の自衛艦旗に対し敬礼する点が陸自とは異なります。』

基地内については、残念ながら写真が有りません。

最後に、解説をして下さった方に深く御礼申し上げます。
忙しい中、素人の興味本位の質問に丁寧に答えて下さり
感謝の念に堪えません。
今後ともよろしくお願いいたします。




テーマ:ミニタリー - ジャンル:その他

  1. 2016/07/12(火) 16:19:16|
  2. 海上自衛隊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

第7師団創隊61周年・東千歳駐屯地創立62周年記念行事―その7

訓練展示―反撃の90式戦車

負傷者を無事収容した第7師団
展開していた99式自走155mm榴弾砲が、攻撃準備射撃を開始
DSCN4760.jpg
戦場、いや、会場にドッカーンと重い音が響く。
後方には、87式自走高射機関砲が敵対戦車ヘリに備えています。
81式短距離地対空誘導弾が展開していても良いと思うのですが
装輪車だから出番なし?それとも部隊が静内駐屯地だから遠くて来ない?

くだらないことを言っている間にも、ドカン、ドカンと射撃が続きます。
DSCN4764_2016062814042754d.jpg
しまった、もう少し引いて写せばよかった・・・

第73戦車連隊(勝兜のマーク)の90式も、赤軍戦車に徹甲弾(もちろん空砲)を射ち込みます。
DSCN4773.jpg
DSCN4774.jpg
う~ん、やはり、空砲だと迫力ありません。
火薬量を相当少なくしてあるようです。

実弾だとこんな感じ、音や衝撃波、発射炎が全然違います。
DSCN8785_20160628140039edc.jpg
DSCN8786_201606281400401d5.jpg
もし、先ほどの位置で、このように実弾を発射されると
衝撃波が襲い、小石や泥も飛んで来るでしょう。
更に、分解した装弾筒が飛んでくる恐れがあります。

再び、155mm榴弾砲が吠えます
DSCN4792.jpg
シャッターが遅れ、発射煙が風で流れしまいました。

敵陣前方の地雷原を開設するために
92式地雷処理車からロケット弾を発射!
DSCN4800.jpg
DSCN4803.jpg
DSCN4806.jpg

今年は景気よく2発発射します。
2発目は、先ほどの処理車の右側にいた車両から発射!
DSCN4831.jpg
この92式地雷処理用ロケット、見た目が派手な上、スピードが遅いので格好の被写体になります。

第7師団の猛攻に、赤軍戦車は、その場に擱座(赤旗掲揚)
DSCN4880.jpg

赤軍の攻撃が弱まったところで、後方にいた第73戦車連隊の90式と
第11普通科連隊の89式装甲戦闘車が敵陣正面に突っ込みます。
DSCN4895.jpg
DSCN4905.jpg


窪地に潜む赤軍戦車を狙う90式
DSCN4935.jpg

赤軍戦車を駆逐した後、ホッと一息?
DSCN4958.jpg

いやいや、直ぐに戦果拡大のための総攻撃です。
155mm榴弾砲が再び吠える。
DSCN4959.jpg

敵陣正面に展開した味方の後方から、駆けつける90式戦車
DSCN5018.jpg

後方より、増援部隊の第72戦車連隊の90式も、怒涛の如くやって来た。
4979A.jpg
DSCN5020.jpg
砲塔に描かれた駿馬のマークが眩しい!
本当に目の前まで来てくれて、サービス満点。

航空部隊も攻撃参加
DSCN5023.jpg

そして、状況終了
DSCN5025.jpg
戦車、戦車、そして戦車の一日でした。
大満足、でも、寒かった!




テーマ:ミニタリー - ジャンル:その他

  1. 2016/07/07(木) 11:48:53|
  2. 陸上自衛隊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

プロフィール

メバル所長

Author:メバル所長
子供のころから、自衛隊それも海上自衛隊が好きなオッサンです。
かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」「ジパング」などではなく、小沢さとるの「サブマリン707」「青の6号」で育ちました。
あまり、Deepではなく、どちらか言うとミーハーなファンかな?
警備所の任務を果たすべく、日夜頑張るつもりであります。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

海上自衛隊 (154)
陸上自衛隊 (66)
航空自衛隊 (2)
自衛隊 (6)
パトロール (1)
山岳訓練 (1)
海上保安庁 (1)
未分類 (9)
その他 (5)

アクセスカウンター

フリーエリア

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ
にほんブログ村 政治ブログ 軍事・防衛へ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧


ニョろぐ

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。