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メバル 警備所

伊豆東海岸の温泉町。何故か自衛艦が時々停泊,あやしからずや!私設警備所を設け観測するべし。でも、毎週来るわけでもないので、独り言が多いかも。

北に吠える(北部方面隊戦車射撃競技会) その4 ”給弾・的”

もうそろそろ、射撃シーンにも飽きてきたころだと思うので
弾薬補給と(標)的の様子をお送りします。

弾薬交付所は、稜線射撃を行うコブの斜面の手前にあります。
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右側のトラックから弾薬を降ろし、交付所に一旦デポして出場する戦車小隊に補給するのです。

トラックに空?の弾薬コンテナを載せる隊員
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2連のコンテナを一人で持っていましたから
多分空だと思います。
また、青いテープが巻かれている所から
演習用徹甲弾(120mmTKG演習弾)のコンテナかと
なお、手前の脚立の上の白い箱は
気温や湿度を測る計器を入れた百葉箱と思われます。

弾薬補給の負担を軽減するため、交付所は一段高く造成してあります。
DSCN9651.jpg
ここまでは、遠くから覗いていましたが
さあ、近くの寄ってみましょう。

実戦に備える90式
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駐屯地祭等での展示より、実戦って臭いがプンプンします。

弾薬補給を待つ90式
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弾薬補給まで、まだ時間が有るらしく
乗員の姿も見えません。

せっかくなので、車体のあちこちをアップ
120mm戦車砲
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ご存知、ラインメタル社の120mm44口径砲を、日本製鋼社がライセンス生産をしたもの。
根本の方に有るコブは、エバキュエータ(排煙器)です。
90式では砲身に5か所排煙器用ガス噴出孔が開けられており
それをエバキュエータで覆い、一時的に発射ガスを溜め戦闘室にガスが逆流するのを防ぐのです。

砲口照合ミラー
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潜望鏡型砲手用照準器よりレザー光線が出て、このミラーで反射させて砲身の歪みをチェックします。
また、ミラーの手前の砲身が何かに覆われていますが、これはGRP(ガラス繊維で補強されたプラスティック)の覆いで
サーマル・ジャケットといいます。
太陽光、風、雪、雨により、砲身に歪みが出ないように保護するものです。

直接照準器(上の孔)、74式車載7.62mm機関銃(下の穴)
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直接照準器は砲塔上の潜望鏡型照準器のバックアップで
潜望鏡型が故障した場合に使用する。
7.62mm機銃は取り外しが出来、普段は外してあるらしい。
また、主砲やこれらの機器が付いているのは防盾と言い、防弾鋼の塊。
複合装甲ではないので、砲塔正面の弱点になっているかも。

操縦手席のハッチ
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自主規制で、ハッチや車体上面の装甲厚が分かるところを塗りつぶしたら
何が何だか分からなくなってしまいました。
操縦席のハッチは上に持ち上げ(恐らく油圧の力を借りて)
左にスライドさせて開けます。
3個のペリスコープが付いています。
大きなペリスコープの前に鏡が立っています。
これは、後付けと思われます。鏡に所有者と思われる隊員の階級とお名前がテープで張られていました。
この鏡は、観閲式での観閲行進時に車列をそろえるため、右の車両を確認するためのものと思われます。

点呼
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いよいよ、隊員さんが整列
参加者名簿と隊員の身分証明書を突合します。
左端の腰に拳銃のホルダーを下げている隊員さんが車長
車長、砲手、操縦手の順で並んでいます。
戦車乗りになって、初めて付くのが操縦手。
ただ、74式や16式機動戦闘車では、最初に装填手になるそうです。

凛々しい操縦手さんです。
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お気づきになりましたか?
銃剣を胸に付けています。
これは、狭い車内で銃剣が引っかかるのを防ぐため。
しかし、全ての部隊で行われているわけではなく
部隊によって違うそうです。
部隊が、小隊を意味するのか、中隊、若しくは連隊なのかは
訊きそびれました。

点呼が終わり、弾薬補給の準備
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アンテナを畳んで砲弾格納用ハッチを開けます。

さあ、120mmTKG演習弾が運ばれてきました。
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重量約20㎏、若くないと運べません。
弾頭を保護するため発泡スチロール製の保護キャップが被せてあります。
その左が装弾筒、サボ―とも呼ばれます。
このサボーが装薬の爆発力を受け弾頭に伝えます。
そして、発射された瞬間に3つに分離し落下(飛び散り)します。
射撃時に、主砲の前方、離れたところに立つ土煙は
サボ―が分離し、地面に激突した結果なのです。
銀色の薬莢はセルロースで出来た焼尽薬莢で
装薬が爆発すると同時に燃え尽きます。
残るのは、隊員が右手で持っている部分
鋼製の弾底、これが薬室から排出されます。
これを、売ってほしいのですが、無理でしょうか。
小物入れにもなるし、ミリタリーファンに売れると思うのですが。
売り上げは、防衛予算の一部にしていただければ
これ以上の、喜びはないのですが。

よっこらしょっと
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120mmTKG演習弾を乗員に手渡します。
保護キャップを取ると、弾頭は演習弾を示す青色に塗られています。
演習弾は、約マッハ5の弾速で実弾と同じように飛びます。
ただ、安全のため2,300m程飛ぶと3つに分割して、地上に落下します。
この演習弾が出来る前には、走行間射撃は出来ませんでした。
実弾では、万一、跳弾したり、的後方の停弾堤を外れてしまったら
弾頭がどこに飛んで行くか分からないからです。
写真がOKなのは、弾薬を手渡しするところまで
まあ、このあたりが限界でしょうか。
格納する場所は、ミリタリー雑誌やプラモデルで周知のとおりですが
一応、秘密らしいです。
JグランドEX No.7には
この射撃大会を含め、90式の細部がこれでもかって感じで
写真で紹介されています。
もちろん、砲弾格納用ハッチもバッチリです。
さて、これで”給弾”は終わり
次は的です。

”的”
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見学者用テント前に展示された的
左から2枚が「装甲車・対戦車ミサイル」、対戦車榴弾(実弾)で射ちます。
次の2枚が「戦車」、120mmTKG演習弾で射ちます。
右端の1枚が「歩兵」、車載機関銃用です。

こんな感じで、的が設置されます。
DSCN0158.jpg
ポップ式や移動式の的は、これから引っ込められます。

次の射撃に備えて、設置されたばかりの的
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移動式の的(戦車)だと思われます。
右下には敵歩兵が
これも、リモコンで起き上がるようになっています。

ポップアップ式的(戦車)
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それでは、的に着弾する様子を見てみましょう。
ただ、上の写真の徹甲弾用的は、何時何処に現れるの分からないので
着弾シーンを撮るのは、私には無理!

ということで、稜線射撃による対戦車榴弾(実弾)の的を狙います。
まだ、黒い板で覆われています。
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3番の黒い覆いが落ちました。
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すかさず稜線から射つ、1弾目は外れ
2弾も、的の直下を・・・惜しい!
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着弾、爆発
DSCN0296_Moment(13).jpgDSCN0296_Moment(14).jpgDSCN0296_Moment(16).jpg
この時の小隊は、稜線射撃の的を捉えることが出来ませんでした。
FCS(射撃統制システム)が有っても
命中させるのは、なかなか難しいようです。
本日はこれまで
有難うございました。

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  1. 2020/02/20(木) 14:35:00|
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北に吠える(北部方面隊戦車射撃競技会) その3 

[あすか」が来港したので、ちょっと間が空きましたが
北に吠える その2の続きを

先ずはお詫びです。その2で「第72連隊は本競技会で90式戦車の部において、部隊対抗の部・中隊対抗の部・小隊対抗の部とも優勝し、3冠を初めて達成した部隊です。」と紹介しましたが、3冠を達成したのは「第2戦車連隊」でした。関係者の皆さん、そして名誉を傷つけてしまった連隊の皆さん、誠に申し訳ありませんでした。謹んでお詫び申し上げます。


横行行進間射撃を待つ90式
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エンジンを吹かしたものの、まだ、特科(砲兵部隊の射撃(仮想)が済んでいません。
特科の援護射撃の着弾を確認してから、横行行進間射撃に入ります。

待機する間、的の様子を探る小隊長
DSCN9618 (2)
アンテナに結び付けた、赤い小旗が小隊長の印。

「まだ、待て!」と手を上げ合図する車長


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「前進用意、前へ!」
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早い、走り出すと早い!

次々と90式が目の前を通過していきます。
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心の中では「射て、射て、射て、射ってくれ~!」と叫んでいます。

「射ったー!」
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惜しいかな、後ろから2両目
「目の前の90.何をしている。射て、射ってくれ~~!」と、これも心の中。

残念ながら、先ほどの1ッ発だけで横行行進間射撃は終了
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右に方向転換、行進間射撃に移ります。
手前のAPC(73式装甲車)は見学者用
行進間射撃に入った90式に並走します。
ハッチから大きく身を乗り出しカメラを持っている方が雑誌社のカメラマン。
その後ろにワラワラ乗っているのが、一般?の見学者。
昨年は「ガルパン」のスタッフの皆さんが見学していました。

曲がり終えた90式、一気にスピードを上げます。

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先頭車(左端)が射つ
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続いて2両目
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1両目の砲炎が治まるかどうかの間に、射つ!

3両目!
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DSCN9623_Moment(17).jpg
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ドカン、ドカン、ドカン、と砲声が響き渡ります。
3両目は、徹甲弾の曳光と、装弾筒の飛び散る様子をご覧ください。
この競技大会で一番困るのは
どの車両が射つのか分からないことです。
で、4両とも狙うと、このような感じで迫力に欠けます。
しかし、アップで狙う・・・と射たない
更に、隣の戦車が連続して発砲する。
写す方は、ガッカリします。

最後に、この一両、4両目(右端)に掛けました。
DSCN9623_Moment(21).jpg
でも、遠かったですね。

射撃を終え、戻ってきた90式

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出来はどうだったのでしょうか
車長は、ちょっと厳しい顔をしています。

しかし、応援団の前を通る時には、満足そうな顔をしていました。
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お疲れさまでした。
この顔付ならば、きっと良い成績が期待出来ると思います。

最後は、やっぱり履帯
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今回は、ちょっと短めでした。
でも、大丈夫、嫌という程続きます。



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  1. 2020/02/14(金) 00:00:00|
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令和2年 6102 あすか

令和2年1月30日(木)16時24分 警備所沖に試験艦「あすか」発見
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沖から錨を海中に没し、実にゆっくりした速度で陸に近づいてくる。
恐らく、艦首の巨大なソナーを傷つけないために、速度を抑えているのだろう。
さて、「あすか」昨年の10月16日以来の来港である。
暫し、錨泊の様子を観察することに
艦首の配置
DSCN4162_20200206130822061.jpg
艦首旗竿では、日章旗掲揚の用意
そして、艦橋に向かって小旗を揚げ
艦橋からの錨を落とす合図を待っています。
そして、赤いヘルメットの隊員が何やら持っています。

これは、測深錘ですね
DSCN4166.jpg
音波を用いた測深器とは別に
帆船時代からのアナログ的な方法で、水深と海底の地質を調べるのです。

艦尾では、ミーティング?
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当日は、強い西風が吹き「さびー(寒いの方言?)」
艦尾の隊員さん達も、寒そうです。
強い風に旭日旗、もとい、自衛艦旗が良い感じになびいています。
おや、自衛艦旗、旗竿に一周巻き付いちゃっていますね。
気が付かないのかな?

艦首では、隊員さん達が横に並んで測深錘の索を持っています。
DSCN4169.jpg
持っているというより、摘まんでいる感じ

測深錘、落としました
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隊員さん達は、順番に索を放します。
これは、測深錘が素早く沈んで海底に届くようにするための方法?

おっと、途中で索が引か掛かってしまったようです。
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赤いヘルメットの隊員が駆け寄ります。

引っ掛かりを解きます。
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引っ掛かっていた索を、「ほらよっ!」と投込みます。
DSCN4179.jpgDSCN4180.jpg


測深錘は無事沈んで行ったようです。
DSCN4186_20200206130834839.jpg
上から、沈んでいくのを確認
でも、この波では測深錘自体は見えないでしょう。
沖縄の透明度の高い海では
沈んでいく測深錘が見えるんでしょうけど。
お聞きした話では
沖縄の海では、舷側から覗くと回っているスクリュウーが見えるとか。

同日16時30分
錨を落とし、後進を掛けながら錨鎖を繰り出す「あすか」
DSCN4228.jpg
既に錨は海底に着いたらしく日章旗が掲揚されています。
測深錘も海底に着いているようで
索が錨鎖と同じ角度で海底に伸びています。

艦尾では
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自衛艦旗の巻き付きを直して
掲揚索をクリートしているようですね。
後ろでは「よしよし」と眺めています。


アンカーを打ち終えた「あすか」
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いつもより、沖に錨泊かな。

艦尾方向に何かいると思ったら
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「あすか」の11m作業艇
隊員の上陸の為に降ろされたというより
試験にたずさわる技術者を陸に送るか
迎えに行くのではないだろうか。
昨年の10月にお伝えした通り、「あすか」は30FFMに搭載するOQQ-25ソナー・システムの試験に従事しているはず。
この風向きでは、陸から艦尾を窺うことは出来ない。
明日の朝を楽しみに、撤収
「おー、さびー!」
この寒さの中、大人しく控えていた警備犬
偉いぞ!




1月31日(金)07時04分
朝日を浴びながら揚錨作業を行う「あすか」
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艦首では、ゆっくり錨鎖が揚げられ
その様子を、隊員の皆さんが覗き込んでいます。
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示錨桿を艦橋に示す隊員
錨見台から錨鎖が揚がってくる様子を確認する隊員
いつもの風景
でも、何か足りない
そお、錨鎖に放水をしていません。
今回は、錨鎖に海底の泥が付いていないのか
ホースで海水を掛けていません。
ところで、錨鎖が白く塗られているのが分かりますか?
これは、どの位錨鎖を出しているのか
分かるように一定の長さ毎にペンキが塗られているんだそうです。

艦尾では、また、ミーティング?
DSCN4311_202002061309159b0.jpg
いえいえ、彼らは艦尾旗竿に出向と同時に自衛艦旗を掲揚したり
この様に、艦尾周辺の海面に障害物が無い事を確認するのです。
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「あすか」は錨を揚げるにつれ、艦首を右に振ってきました。
DSCN4316.jpg

あっ!ちょっと目を離した隙に、自衛艦旗が掲揚されてしまいました。
DSCN4350.jpg

艦首では、錨のシャンク(縦棒)とアンカ=リングが、海面から顔を出してきました。
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ここで「あすか」は、グーッと大きく右に舵を切ります。
DSCN4366.jpg
アンカーは、完全に揚がっています。

更に引き込んだところで、海水を掛けます。
DSCN4373_2020020613092599e.jpg
さすがに、アンカーヘッドには泥が付いていたようです。

大きく、艦首を振って出航か?
DSCN4391_20200206130927518.jpg
OQQ-25ソナーシステムを搭載する艦尾が見えるか。
同システムは、音波を発する音源となるVDSと
受信用のTASSから構成されています。
勿論、内部の解析システム等も含んだものが
OQQ-25ソナーシステムとなる訳です。

見えました!
DSCN4401.jpg
右の大きな開口部には、音源のVDAの尾部が覗いています。
左の開口部、オレンジ色のオイルタンク?の右にある四角い穴から
TASSが繰り出されるものと思われます。

更に廻って
DSCN4419_20200206130930709.jpgDSCN4432.jpg
これで、前回の寄港(令和元年10月16日)では
観ることが出来なかったVDSが、尾部だけですが観測できました。

こうして「あすか」は、OQQ-25システムの試験の実施を行うべく
相模灘を目指します。
DSCN4472.jpg
実は、2月5日(水)にも「あすか」は来港しました。
FFM-1は令和4年3月に竣工予定ですから
同館に搭載するソナーシステムの試験も
急がれているのでしょう。

さて、今回は、ここまで
「北に吠える」はちょっとお休みしました。
前回の続きは更新しますので
乞うご期待!

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  1. 2020/02/07(金) 14:45:00|
  2. 海上自衛隊
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北に吠える(北部方面隊戦車射撃競技会) その2 ”稜線射撃”

「所長、戦車の後ろから(標)的に砲弾が飛んで行って、命中するのを見ませんか?」と
なんとも、嬉しいお話
早速、係の方について稜線射撃を行う小高い丘の後ろへ
おおっ!、戦車にも近い!
次の競技を待つ戦車小隊
DSCN9589.jpg
第72戦車連隊(白馬マーク)、第4中隊(砲身に白線4本)の小隊と思われます。
昨年、戦車連隊戦闘団を編成しカルフォルニア州で米陸軍と実動訓練を行ったのは、この第72戦車連隊なのです。

不敵な笑みを浮かべる車長DSCN9592_2020012712554935a.jpg
「やってやろうじゃない」と言ったところか。
自信ありの笑みです。
この北部方面隊戦車射撃競技会の記事で、隊員の皆さんの素顔を出すべきか迷いました。私としては、皆さんの精悍な顔を是非アップしたい、しかし、良いのか・・・・・?
考えた末、雑誌、DVD、You Tube等では素顔のまま出ていることを、鑑みて、支障がなさそうなシーンは、素顔を出させていただくことにしました。
勿論、ご連絡があれば、可及的速やかに削除するか、顔を隠させて頂きます。よろしくお願いいたします。

さあ、競技開始位置に、いざ出陣
DSCN9596_2020012712555077a.jpg
同部隊の戦友が旗を振って激励します。

小隊長車、稜線射撃の位置へ

DSCN9602_Moment(16).jpg
砲塔後部右のアンテナに赤い小旗、小隊長車です。
この小隊では、小隊車が稜線射撃を実施するようです。

的(敵)から車体が見えない位置で停車
DSCN9602_Moment(5).jpg
的の様子を、小隊長(ヘルメットの方)が窺います。
前方に3つの的が見えます。
排気や先に射撃をした90式の砲煙の名残で、大気が揺らいでいるようです。
ところで、小隊長車の赤い旗、ただの3角形の赤い小旗と思いましたが
ちゃんと、模様が入っています。
皆さん、こう言う所にも、凝りますね。

もう少し詳しく的を見てみましょう。
DSCN9602_Moment(6).jpg
的の表に、1と2が描かれた黒いカバーがかけられています。
そのどちらかが剥がれて落ち、的が現れた方が敵車両ということになります。
的の手前に60式装甲車らしき古い車体が。
比較してみると、的は意外と大きいことが分かりますね。


いよいよ、実弾が込められ、安全係が確認の小旗(青)を振っています。
DSCN9602_Moment(11).jpg


小隊長車は、エンジンを吹かし
射撃可能な位置まで、稜線を登ります。

DSCN9609_Moment(2).jpg
的から見れば、砲塔がのぞいているだけ
おっと、2の的のカバーが外れて、黄色の三角マークが視認できます。

小隊長、迷わず射つ

DSCN9609_Moment(29).jpg
DSCN9609_Moment(30).jpgDSCN9609_Moment(33).jpg
DSCN9609_Moment(34).jpg
ダッカーン!射場に甲高い戦車砲の発射音が響きます。
小隊長、耳や目は大丈夫なんでしょうか?

衝撃波で敷きつめた砕石が飛び上がります。
DSCN9609_Moment(35).jpg
発射煙と衝撃波による空気の揺らぎで
発射された弾丸の曳光剤の光(曳光)が確認できません。

揺らぎが少し治まると
DSCN9609_Moment(38).jpg
的の真上に曳光が(戦車右の赤丸の中)
画面右端からも僚車が発射した弾丸が飛んできました(右端の赤丸)

的後方に土煙が立つ
DSCN9609_Moment(39).jpg
どうやら外れたか
右からは僚車の弾丸迫る

的の左に命中か?

DSCN9609_Moment(44).jpg
的の左端に曳光が確認できます。

おしい、これも外したか
DSCN9609_Moment(46).jpg
的後方に土煙が立つものの、的そのものは健在の様です。

この後、小隊長車及び僚車が再度砲撃を試みましたが、外したようです。
DSCN9609_Moment(48).jpg
DSCN9609_Moment(49).jpg
初弾必中が理想ですが
なかなかそうは行かないようです。
競技前(射撃前)にFCS(射撃統制システム)に
風向・風速・気温等々の諸元を入力するのですが
飽くまで、射撃位置での数値
的付近は勿論、途中の状況の数値とは違います。
そのため、狙った通りには行かないとのこと。
特に、風向・風速は曲者だそうです。
初弾が外れた場合、その曳光を確認して照準を補正
次弾を的に命中させる、のだそうですが
言うは簡単・・・・
実際は、難しいと思います。

射撃を終え、車列に戻ります。

DSCN9609_Moment(50).jpg
車長が、後方確認
90式は、車体後ろにTVカメラが付いてい居ないので
操縦手は、車長の指示でバックします。

左へ


DSCN9609_Moment(53).jpg
手も回します。

車体は横を向いても、砲塔は的が現れる方向を向いています。

DSCN9609_Moment(55).jpg

ちょい前進、停止
DSCN9609_Moment(56).jpg
大した速度ではないのですが
停止すると、グッとお尻が上がります。
セクシー?

前進用意、前へ!


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車列が整たところで、エンジンを吹かし、横行行進間射撃の開始です。
4両目の90式は、画面に入りきれませんでした。
今回は、ここまで
次回は、「横行行進間射撃(後方から)」をお送りする予定です。

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  1. 2020/01/30(木) 21:47:00|
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北に吠える(北部方面隊戦車射撃競技会) その1 ”俯瞰”

 令和元年10月27日(日)から11月3日(日)までの間、北海道大演習場島松地区第1戦車射撃場にて令和元年北部方面隊戦車射撃競技会が実施されました。
 今競技会には、北部方面隊隷下の部隊から第71・第72・第73戦車連隊,第7偵察隊,第2戦車連隊,第11戦車隊、そして、オープン参加で駒門の機甲教導連隊、合わせ47小隊、188両(1小隊4両)のが参加しました。その一部を皆さんへ「北に吠える」として、お伝えしたいと思います。
 今回は、競技の全体的な流れを「俯瞰」と銘打ってお送りします。(俯瞰とはちょっと意味が違うかな(^-^; )

爪を研ぐ
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ご存じ90式の履帯
履帯だけで90式と10式の区別がつくようになれば
あなたも立派なセンタク(戦車オタク)

集合
DSCN0183_2020012214254872a.jpg
1個小隊、4両の90式が集合
白馬マークは第72戦車連隊、砲身の白線2本から第2中隊の小隊と思われます。
緑の旗は、まだ、砲弾が装填されていないことを示しています。

装填完了
DSCN0190.jpg
砲弾が装填されたことを示す赤旗が立てられ、安全係が装填後の安全を確認し本部?に水色の旗を振り知らせます。

用意
DSCN0193_20200122142551d4f.jpg
各車の車長が手を揚げ、射撃位置に付く用意を確認(で良いのかな?)

稜線へ
DSCN0199_2020012214255447d.jpg
第2班の車両が、稜線射撃を実施するため後方の斜面を登ります。
敵に発見されないように低い姿勢を取り
虎が獲物を狙っている感じ

敵車両発見、射!
DSCN0200_Moment(4).jpg
DSCN0200_Moment(6).jpg
曳光剤の光(左端)を残して、砲弾が飛び去ります。

ダッカーン!
DSCN0200_Moment(7).jpg
右車両の砲煙が治まらないうちに、手前の車両も発射

続け!
DSCN0200_Moment(9).jpg
右の車両も負けじと射つ

今度はこちらか!
DSCN0200_Moment(13).jpgDSCN0200_Moment(14).jpg
狙っていました、手前の車両が射つのを!

稜線射撃終えた第2班を待つ第1班
DSCN0203_20200122142815e74.jpg
前から2両目、アンテナに小さな赤い三角旗を付けているのが小隊長車

前進、用意
DSCN0211.jpg

前へ!
DSCN0213_Moment(2).jpg
速い!
1,500馬力のディーゼルエンジンが、50トンの90式を猛前とスタートさせます。
撮影者としては、ここで射って欲しいところ!


横行行進間射撃
DSCN0213_Moment(4).jpgDSCN0213_Moment(6).jpg
1号車の120mm滑腔砲が吠え、徹甲弾を的(標的)に射込みます。
この時、的は90式の進む方向と逆方向に移動させていたとのこと。
難易度高いです。
残念ながら、発射ばかりに気を取られていたので
標的の動きは撮り損ないました。

右、旋回!
DSCN0213_Moment(12).jpg
車長が右手を回し、旋回の合図
靄っているのは、エンジンの排気煙

これぞスタビライザー
DSCN0213_Moment(13).jpg
不整地での右旋回にも拘らず、主砲は的を狙い続けます。
90式の右旋回に合わせて、私も体を傾け写真が斜めになってしまいました。
(私の体のスタビライザー機能は働かなかったようです)

ダッシュ!
DSCN0213_Moment(14)_202001221429170c7.jpg
曲がり終えた90式、猛ダッシュ!

捉えた!
DSCN0213_Moment(16).jpg
的を捉え、徹甲弾を発射

サボ―(装弾筒)が飛び散る
DSCN0213_Moment(19).jpg
飛翔体(演習用徹甲弾)に力を伝え終えたサボー
3つに分割され、地表に激突した一つが土煙を揚げます。
サボ―を分離した徹甲弾は、約マッハ5の速さで的を目指す!

負けじと射つ!
DSCN0213_Moment(21).jpg

連射!
DSCN0213_Moment(23).jpg
自動装填装置の成せる技か、発射間隔が短い

(私は)先程の車両を狙う
DSCN0213_Moment(27).jpgDSCN0213_Moment(30).jpg
もう少し、アップで発射シーンを撮りたかったので
今度は、この車両だろうと狙いました。
大成功!

74式車載7.62mm機関銃、発射!
DSCN0213_Moment(39).jpg
90式の前方、草原の上に明るい玉が見えます。
これが、機銃の曳光弾
機銃用の的もポップアップして現れます。

的(戦車)現る!
DSCN0213_Moment(43)_20200122142929da7.jpg
何もなかった所に、戦車を表す的がポップアップ(赤丸の中)
1枚前の写真を見直してください。
何も無かったでしょう?

4号車(多分)が射つ
DSCN0213_Moment(47).jpg
この時、的に白煙が揚がっています。
1班(1,2号車)の徹甲弾命中したようです。
ちなみに、小隊の車列の組み方は各小隊に任せているようですが
先頭から、2号車,1号車(小隊長車),4号車,3号車と組んでいる小隊が多いそうです。
この説明を含め、間違っていましたらご指摘ください。
なんせ、素人が聞きかじりで書いているので
間違いだらけだと思います。

たたみ掛けるように、射つ!
DSCN0213_Moment(49).jpgDSCN0213_Moment(50).jpg的は白煙を盛んに揚げています。
(オーバーキルかな?)

止まれ!
DSCN0213_Moment(58).jpg
各車、車長が手を上げ、停まれの合図

急停止
DSCN0213_Moment(59).jpg
各車、お尻を上げ、急停止
これで、この小隊の射撃競技は終了
この小隊は、良く射ちました。
なかなか敵が見つからないのか
あまり射たない小隊もありました。

さて、新年も1月23日になってやっと更新
遅れて申し訳ありません。

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  1. 2020/01/23(木) 14:35:00|
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新年のご挨拶

明けまして、おめでとうございます。
本年も、ボチボチと更新しますので
よろしくお願いいたします。
DSCN9868.jpg
子年ですが「警備犬」からのご挨拶。
「怠け者の主人(所長)ですが、温かく見守ってやってください」

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  1. 2020/01/01(水) 00:00:00|
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令和元年度 富士総合火力演習 予行 後段 その5

更新をサボっていたら
あっという間に、12月もクリスマス
でも、記事内容は、まだ、総火演
この回でなんとか終わりにします。
そいえば皆さん、来年、2020年の総火演は5月24日(日)になりました。
噂では、8月にオリンピックが開催されるので、5月に実施されることになったそうです。
5月の東富士、寒い?暑い?丁度いい?、梅雨も近いし、不安です。

さて、水陸機動団が逆上陸を成功、陣地変換を実施
そして、お待ちかねの富士教導団が援軍に来ました。
先ずは、偵察部隊のバイク隊が登場
DSCN6963.jpg
バイクを倒して得意の射撃ポーズ
バイク用のヘルメットにも迷彩が施されています。
流石、教導団(機甲教導連隊かな?)の偵察部隊

RCV(87式偵察警戒車)が、バイク部隊の援護に
DSCN6966_Moment.jpg
25mm機関砲を、敵陣目掛けて射込みます。

敵が怯んだ隙に、バイク隊がさらに前進すべく
DSCN6968.jpg
エンジンを吹かし
泥を吹き飛ばしながらターン
一気に立ち上がる
DSCN6971.jpg
ウーン、バイク隊カッコイイですね。

前進したバイク隊を追いかけRCVも移動
DSCN6977.jpg
DSCN6981.jpg

更にはヘリ(観測ヘリコプター OH-6) が
敵情を詳細に観測、本部に報告
DSCN6993_201912231425565c8.jpg
茅(ススキ)に隠れるような低空でホバリング

OH-6の報告を受けて、本部は敵陣へ中多をお見舞いします。
DSCN6994_Moment(2).jpg

更に、MBRS(92式地雷原処理車)により敵地雷原を処理
機甲教導連隊の進入路開設を実施
DSCN6995_Moment(4).jpg
発射から地雷原処理用の爆薬の爆発までをご覧ください。

一気に地雷原上空を目指す処理用ロケット弾
DSCN6995_Moment(6).jpg

更に薄い煙を引きながら飛んでいきます。
DSCN6995_Moment(11).jpg
すると、お尻から小さな落下傘が開きロープを引き出します。

このロープに爆薬が付いていて
爆発による衝撃波で地雷を誘爆するのです。
DSCN6995_Moment(13).jpg

地雷原の上に落下する処理用ロケットと爆薬
DSCN6995_Moment(14).jpg

落下して暫し、爆発!
DSCN6995_Moment(16).jpg

半球状に衝撃波が広がっているのが見えます。
DSCN6995_Moment(18).jpg
左端に隣の衝撃波が見えます。
今回は、1/4の爆薬量とのこと。
実際は、爆発が一列に連なり、進入路を開設するのです。

教導団の進入を援護すべく
後方の特科部隊が榴弾の曵火射撃と発煙弾の射撃を実施
DSCN6995_Moment(22).jpg

特科部隊の援護射撃の下
展開した90式が敵装甲車両目掛けて徹甲弾を射ち込む
DSCN6995_Moment(25).jpg

続いて、FV(89式装甲戦闘車)が35mm機関砲を射つ
DSCN6995_Moment(30).jpg

敵が怯んだ隙に、他の90式が敵陣に迫りつつ
DSCN6995_Moment(34).jpg
横行行進間射撃を実施

これに合わせて、援護の90式もさらに射つ
DSCN6995_Moment(38).jpg
DSCN6995_Moment(40).jpg

敵陣の歩兵を叩くべく、榴弾が鉄の雨を降らせます。
DSCN6995_Moment(45).jpg

敵の戦闘ヘリが、我が戦車を叩くべく登場
これを87AW(87式自走高射機関砲が迎え撃つ
DSCN7002_Moment.jpg
バラバラとビール瓶のような薬莢が飛び散る

追い打ちをかけるように、次々と120M(120mm迫撃砲RT)が敵陣に射込まれる
DSCN7004_Moment(5).jpg

敵からの砲撃が途絶えた時を狙い
機甲部隊の突撃開始
10式が得意の走行間射撃を実施
DSCN7004_Moment(8).jpg
90式は、後方から10式を援護
会場には砲撃音と爆発音が響き渡ります。

側道から16MCVも登場
DSCN7004_Moment(20).jpg
敵歩兵と攻撃ヘリに備えて
FVと87AWを従えています。
例年ですと、この場面は90式の1個小隊(4両)が登場する迫力あるシーン
それに比べると、今回は完全に迫力不足。
戦車の存在感を改めて実感しました。
本当に大丈夫なんだろうか
本州から戦車部隊無くしちゃって!

そして、ついに全車両突撃、発煙弾が発射されます。
DSCN7004_Moment(21).jpg
はい、私は、この時点でもう帰る支度を整えます。

ヘリ部隊が上空から敵陣へ向かい
後段演習は大団円で終了
DSCN7004_Moment(24).jpg
私は、既に席を立って通路から振り返りながらの撮影
そのまま、バス乗り場に急ぎます。
そうしないと、待ちますよ~。
ということで
やっと、総火演の報告が終わりました。
今年は、これで終了。
来年、令和2年もよろしく。
とは言うものの
ブログの更新をサボっていた時は
気分的に楽でした。
ブログからSMSに行ってしまう人達の気持ちも分かるような気がします。
では、皆さん、ハッピー・ホリデー!
おっと、併せて、皆さん、良いお年を!





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  1. 2019/12/24(火) 14:18:00|
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令和元年度 富士総合火力演習 予行 後段 その4

もう10月末だというのに、まだ総火演の続き。
飽きたと言わず、もう少しお付き合いください。
やっと、後段演習「島嶼部における統合作戦」となります。
今回はスクリーンによる説明部分が増え、ちょっとガッカリしました。
まあ、「島嶼部における統合作戦」を富士の裾野で実施するのですから
無理からぬことなんでしょうけど。
なお、後段演習の説明は、記憶も薄れているので
願望を含めた、私の創作だとお考え下さい。

「島嶼部に配置した部隊による阻止」から始まりです。
「既に、敵部隊の動きを各種上から得た我
即応展開部隊が島嶼の配置されている」という想定です。
12式地対艦誘導弾(12SSM)や03式中距離地対空誘導弾(中SAM)が展開する中
地味ですけど、これが目玉と思われるのが
ネットワーク電子戦システム 「NEWS(Network Electronic Warfare System)」です。
上陸を目指す敵の情報収集及び電波妨害に当たります。
電子装置Ⅳ型
DSCN6810.jpg
後ろに搭載しているアンテナ?
ミサイル艇「はやぶさ」型のNOLR-9B電子装置(ESM)-敵の通信方式やレーダー周波数等の電子情報を集める に形状が似ています。

電子装置Ⅲ型
DSCN6824.jpg

電子装置Ⅱ型
DSCN6829.jpg
これらの車両は、ESMや、ECM(電波妨害装置)だと思いますが、詳細は不明です。
この車両群、どこかで見たこと有るなと思ったら
東千歳の第1電子隊が遥々来たものなんですね。
確か、5月の末に行われた、第7師団創隊記念行事の観閲行進に出ていました。
ただ、第1電子隊は、近い将来に熊本の健軍駐屯地に新設される「電子戦部隊」に統合される予定です。
やはり、今の日本のホットスポットは南西諸島方面なんですね。

これも地味ですけど、重要な車両
火力戦闘指揮統制システム 「FCCM(Firing Command Control System)」
DSCN6841_20191001142501dbf.jpg
野戦特科部隊に装備し、目標情報の収集、処理、伝達および火力戦闘の指揮統制を迅速に行うためのシステムです。
総火演、実弾射撃、及び16式機動戦闘車や10戦車等の派手な装備に目が行きがちですが
ここら辺の、新しい戦闘システムを形作る装備も是非押さえておきたいところです。
ただ、スクリーンで説明は有るものの、動きが無いので人気は今一です。

この展示で気になったのが、この迷彩メイク
DSCN6817_20191001142456425.jpg
12SSMの横に控えていた隊員です。
この迷彩メイク、水機団の隊員がしていたような気がします。
縞模様が太く、かえって目立ってしまわないか心配ですね。

海岸を目指してやって来る、敵の舟艇を迎え撃ちます。
射程の長い96式多目的誘導弾が発射!
と、行きたいところですが、実弾はなし、スクリーンの中だけ・・・・
富士総合火力演習、予行・本番併せて4日実施されます。
そして、各々の日によって掛かる費用が違います。
その差は、ミサイルをどれだけ射つかによるらしいです。
私の見た日は、一番費用が少ない日
だから、多目的誘導弾の発射も無ければ
F2も飛んでこない(これは、天候によるのかも)
本番の日には、多目的誘導弾も射ち
中多もバンバン射ったらしいです。

で、ついに敵は海岸に上陸
海岸に上がってきた敵車両を中距離多目的誘導弾で撃破します。
DSCN6846_Moment(2).jpg

待ち受けていた16MCVも、主砲を発射
DSCN6846_Moment(6).jpg
三段山に上陸した敵車両を狙い射ちします。
三段山及び二段山は火砲の着弾地で、海になったり、海岸になったり
敵陣地にもなります。

96式装輪装甲車(WAPC)で、普通科部隊も展開
DSCN6848_Moment(2).jpg

84mm無反動砲(84RR)で曵火射撃、展開している敵部隊に鉄の雨が
り注ぎます。
DSCN6848_Moment(7).jpg

WAPC車載の12.7mm機銃が火を噴き、敵の進撃を阻止します。
DSCN6848_Moment(10).jpg

特科も海岸(三段山)の敵の後続を断ちます。
DSCN6848_Moment(13).jpg
弾着に伴う衝撃波と広範囲に飛散した破片が土煙を揚げるのが分かります。

しかしながら、前進を続ける敵上陸部隊
84RRの煙幕弾にて煙幕を張り転地を行います。
DSCN6848_Moment(16).jpg

援軍来る!
即応展開部隊の状況が芳しくない情報を得た我は
水陸両用車(AAV7)で、水陸機動団戦闘上陸大隊をもって
逆上陸を図ります。
DSCN6860_Moment(2).jpg
AAV7車載の40mm自動てき弾銃の射撃で
上陸地正面に布陣する敵を制圧。

AAV7の後部扉を開き、水機団隊員が展開します・
DSCN6860_Moment(4).jpg

展開する水機団を攻撃する敵に対して
12.7mm重機銃による射撃を行い、敵の頭を押さえます。
DSCN6860_Moment(6).jpg
跳弾、かなり有るんですね。

さて、展開した水機団隊員も、89式小銃にて射撃開始
DSCN6860_Moment(8).jpg
おや、この水機団隊員の戦闘靴、色が黒ではなくてコヨーテ・ブラウン?。多分、アイアン・フィストやドーン・ブリッツ等の海外での訓練に参加した部隊なのかも知れません。

橋頭保を確実するため、航空部隊による援護及び増援を行います。
対戦車ヘリ(AH-1S)部隊がまず進出
DSCN6863.jpg

多用途へりUH-60Aが着陸を試みます。
DSCN6864_20191001142522150.jpg
機上整備員?が身を乗り出して、地上との間合いを測ります。
ぐるっと回って
DSCN6869_20191005114818040.jpg

着陸、すぐさま隊員が飛び出します。
DSCN6875_20191005114819f2a.jpg

それを上空から、20mm機関砲で援護するAH-1S
DSCN6884_Moment.jpg

大型輸送ヘリCH-47で、更に隊員を送り込みます。
DSCN6887_2019100511482239b.jpg
重々しいローターの回転音が、東富士の裾野に轟きます。

空中でホバリング、ファストロープが投げおろされます。
DSCN6891.jpg

隊員は両手両足でファストロープを保持、素早く降下
DSCN6896.jpgDSCN6902.jpg

最初に降下した隊員がロープを確保
DSCN6909.jpg
次から次と、隊員が降下します。
DSCN6915_201910051148309c9.jpg
カラビナを使うラペロングでは、この様な素早い降下・展開は出来ません。
目の前の黄色い物体は、杭代わりの鉄筋の頭に付いた保護材

AH-1Sが、20mm機関砲をバリバリと射ち、敵に頭を上げさせません。
DSCN6924_Moment(4).jpg

海岸部の敵を制圧した水機団、AAV7が転地します。
敵の目をから移動を隠すため、発煙弾を発射
DSCN6939.jpgDSCN6945_20191005114834208.jpgDSCN6947 (2)

十分に煙幕が広がったところで、移動開始。
DSCN6952 (2)
エンジン吹かすとAAV7の排気、物凄い
さすが、アメリカ製?
と言ったところで、続きは次回?
記事のアップが不定期になり、申し訳ありません。


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  1. 2019/10/25(金) 15:51:00|
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ASE 6102 あすか 新装備試験中?

最初に、台風19号により亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。また、被災された皆さんが通常の生活に戻られるよう、一刻も早く復旧・復興されることを願っております。

台風19号、伊豆に上陸「狩野川台風並み」と盛んに報道され、警備所近くのホテルからのTV中継もあり、今度はダメかなと覚悟したのですが、何とか無事に済みました。
「狩野川台風」の時は幼稚園生、一夜明けて住んでいた山から下を観ると、街が一面茶色の水に覆われていたことを覚えています。

観艦式は台風の影響と、災害派遣に万全を期すため中止、ベストな判断だと思います。また、乗艦券を持っている方に、中止に伴う艦艇の公開を実施するなど、粋な計らいもあり、さすが海上自衛隊。台風に伴う避泊直後の公開、本当にお疲れさまでした。

私?私はものの見事に、抽選に外れました。一応、予測していたので某フェリー会社の「観艦式から帰って来る自衛艦隊を見学するツアー」を申し込んでいました。しかし、これも早々と10日に中止が決定、がっかりしていたのですが、久々に「あすか」が警備所前に錨泊してくれました。
今回は、そのご報告を

令和元年10月16日(水)16時25分
警備犬と共にパトロールに出発
警備所から海に出ると、目の前に「あすか」!
慌てて警備所にカメラを取りに戻り、観察ポイント”A"へ
お久しぶり「あすか」
DSCN8972_201910181103572d7.jpg
うん?何かおかしい
お気づきになりましたか?
彼女のお尻(艦尾)が、変わっているじゃありませんか。

平成29年の艦尾
DSCN8168_20191018110351dc6.jpg

令和元年の艦尾
DSCN8895_20191018110356031.jpg
これは、いったい何事?
思い当たるのは研究開発中の「可変深度ソーナーシステム」
このソーナーシステムは30FFMから装備予定で、可変深度ソーナーであるVDSと新型TASS(言わばチューブ状の高感度受信ソーナー)、そして艦首ソーナーからなるシステムです。

恐らく、これがVDSを送り出す装備(多分)
DSCN9026.jpg
隊員の方が、何かチェックているようです。
白地に赤いバツ印の札は立入禁止とあります。
岸壁に停泊した時には、丁度乗り込みやすい高さになるのでしょう。
このVDSは低周波を発信するのみで、受信はしません。
受信は、自艦及び僚艦の新型TASS、並びに艦首ソーナーで行い、潜水艦の位置を速やかに探知するものです。
なお、新型TASSは左右のの識別能力があり、進路を変更しなくても音源(潜水艦)のいる方向が分かります。

その新型TASSを送り出す装置(多分)
DSCN9016.jpg
ニクシー(曳航型魚雷欺瞞装置)の送り出し口みたいですね。
暫く、警備所管内に来ないと思っていたら
このシステムの装備、そして開発及び試験をしていたのですね。
VDS及びTASSの本体を観ることが出来ないのは残念ですが
新装備の一部だけでも観られたのは、ラッキーでした。

気が付くと、作業艇がこちらに向かってきます。
DSCN9032.jpg
今日は、隊員さんの上陸が有るみたいです。

でも、何か乗っている人の雰囲気が違います。
DSCN9042.jpg

近付いてきたところで、更にズーム
DSCN9068.jpg
あっ、メーカーの皆さんが乗っている感じです。

同日17時06分
作業艇は港の中に消えたので、艦尾旗竿の自衛艦旗の降下を狙うことにします。
DSCN9201.jpg
腕に腕章を巻いた隊員が、揚旗索を確認しているようです。
セーラー服から海士の方だと思います。
DSCN9250.jpg
「えーと、こちらの策を引けば良いのかな?」

艦の中央部では
DSCN9251.jpg
隊員の方(水色の作業服)とメーカーの方?(ベージュの作業服)が。
メーカーの方は書類を抱えているようです。

艦首では、日章旗の降下に備えます。
DSCN9251.jpg
舷側を観るとフェンダーのものと思われる黒い跡と、急遽塗った様なペンキ
台風19号の傷跡でしょうか?

「う~ん、一人じゃ不安だな」
DSCN9271.jpg

日没が刻一刻と迫り
海曹の方も来ました。
DSCN9287.jpg

当直士官?の方も並び、その後方では見難いですが隊員の皆さんが整列しています。
DSCN9314_201910181104170f8.jpg
作業艇が港から戻り、艦尾甲板の様子を見上げています。
同日17時17分、日没、自衛艦旗降下
DSCN9335_20191018110418afd.jpg
同時に各所に灯かりが燈ります。
リールに巻かれているのは係留索でしょうか。
今まで、ヘリ甲板下のオープンデッキに、係留装置等が在ったのですが
新ソーナーシステムが装備されたため、ヘリ甲板に新たに設けられたのでしょう。

無事、自衛艦旗降下
DSCN9361_20191018110350239.jpg

艦中央部では、作業艇の収納作業が始まりました。
DSCN9365_20191018110444bad.jpg

同日17時20分
すっかり体が冷えたので、警備所に撤収
DSCN9388.jpg
まったく、歳はとりたくないものです。

10月17日(木)07時46分
警備所より「あすか」を望む
DSCN9391_20191018110447f12.jpg
残念ながら、今日も曇り
晴れていれば、新システム装備の奥の方まで観ることが出来るのですが。

おや、艦首に隊員が
DSCN9396_20191018110449b76.jpg
こりゃ、揚錨して出航するんだ。
急ぎ身支度を整え、警備犬を伴い
昨日のポイント”A"へ急ぐ

が、遅かった。
出航してしまいました。
DSCN9423.jpg
いつもより、揚錨作業、早いんじゃないか?
ハリヤードに揚がっている速力信号標は
両舷とも半分の高さ
「両舷前半速」でしょうか?

そして
右舷は上まで揚がり
左舷は4/5位かな
「前進強速」?
DSCN9447.jpg
速力がグッと上がり、艦尾の海面が白く波立ってきました。

進行方向を相模灘に向け、鋭い艦首が波を切ります。
DSCN9456.jpg
「あすか」の最高速力は、公称27kt
今、何ノット位出ているのでしょうか?

初島手前を横切り
DSCN9518.jpg
巨大なバウソーナーのためか
艦橋下で波が立っています。

円筒からの排気も、かなり出てますね。
DSCN9532.jpg

こうして「あすか」は、相模灘に消えていきました。
DSCN9572.jpg

本日は、ここまで
総火演が途中になっています。
観艦式の記事が書けないので
次くらいにアップできるかと・・・
最後に、災害復旧に携わっている自衛隊・警察・消防・電力会社及び関係各機関の皆様
本当に有難うございます。


おまけ
令和元年10月13日(日)06時27分
初島手前で避泊していたと思われるDDG179「まや」
DSCN8781_2019101811035382e.jpg
台風明けの朝日を浴びて、巨大な艦橋が輝いています。
昨日は大荒れの海、お疲れさまでした。

グルっと回って、警備所に挨拶?
DSCN8875.jpg
電線のトンビがお出迎え
この後「まや」は、相模灘に消えていきました。
ところで、あの台風の中
観艦式のために集まった多くの艦艇
皆さん一体どこへ避泊したのでしょうか?

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  1. 2019/10/18(金) 17:05:00|
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令和元年度 富士総合火力演習 予行 前段 その3

前段演習 その3は、お待ちかね?「戦車等火力」です。
戦車等の等は、「16式機動戦闘車(16MCV)」が含まれているからですね。
では、等の「16式機動戦闘車(16MCV)」
小高い丘の陰から、1班が2班の進入を援護します。
DSCN6780_Moment(18).jpg
曳光剤の尾を引きながら「105mmTGK装弾筒付翼安定徹甲弾」(の演習弾)が飛び出していきます。
装弾筒付翼安定徹甲弾は、どちらか言うと滑腔砲用の弾種
ライフル砲用に、どのような構造になっているか興味があるところです。

徹甲弾が発射された後の方が、派手なファイヤーボールになります。
DSCN6780_Moment(19).jpg

この援護を受けて2班が進入
DSCN6780_Moment(20).jpg
目の前を通過と思ったら
バッカーン!キーーーン(耳鳴り)
DSCN6780_Moment(21).jpgDSCN6780_Moment(22).jpg
思わず飛び上がってしまう、音と衝撃
頬をなでる爆風
鳴りやまない耳鳴り
予想外の近さでの発砲に
歓喜?の声を上げる観衆
朝早く来て、前列(2列目だけど)の席を確保して良かった!

続いて援護射撃を実施した1班が、蛇行射撃を開始
DSCN6780_Moment(23).jpgDSCN6780_Moment(24).jpgDSCN6780_Moment(25).jpg急旋回で上がる水しぶき
これでもかと水を撒いたのは、このため?
とにかく、見せ場を心得てますね。

1班は、そのまま蛇行射撃を続けます。
DSCN6780_Moment(26).jpg

ファイヤーボールから、徹甲弾が標的目掛け飛び出します。
DSCN6780_Moment(27).jpg

射撃を終えた16MCVは、移動するため発煙弾を発射
DSCN6780_Moment(28).jpg
ポンッポンッと言う感じで、発煙弾を発射

移動する姿を隠します
DSCN6780_Moment(29).jpg
2両(台?)とも、エンジンを吹かし
黒煙が揚がります。

お次は10式戦車
雌伏する10式
DSCN6787_Moment(3).jpg
この姿、スマートな車体から獲物を狙うピューマを彷彿させます。

援護する1班
DSCN6787_Moment(4).jpg
峰越に、俯角を掛けた主砲が火を噴きます。
車高の低さ、懸架装置による姿勢制御が生きた砲撃です。

1班の援護の下、蛇行射撃を実施する2班
DSCN6787_Moment(5).jpg

更に、もう一発
DSCN6787_Moment(13).jpgDSCN6787_Moment(14).jpg

急停車
DSCN6787_Moment(7).jpg
このお尻がセクシー?

横に移動
DSCN6787_Moment(8).jpg
巻き上げる土砂、堪りません!

後退? じゃなくて前進しながら後ろ向きに射つ!
DSCN6787_Moment(9).jpg
これぞ10式
16MCVに主役の座を取られた感がある10式
しかし、迫力は絶対10式!
概算要求では、久々の二桁12両を要求
昨年の6両の倍です。
しかし、16MCVは33両の要求
う~ん、2.75倍か、

「戦車等火力」最後は90式戦車
DSCN6800_Moment(3).jpg
既に、1班は援護射撃位置に付き、2班の登場。
先頭の90式は、緑旗を実弾装填の赤旗に変えるところ。

横行行進間射撃に入ります。
DSCN6800_Moment(5).jpg
最前列の位置取りが出来なかった結果
済みません、射撃時の写真を撮るのに失敗しました。

せめて、行進間射撃を
DSCN6800_Moment_20190919131711a90.jpg
これは何とか、頭の間から撮れました。

最後は90式の後進の迫力をご覧ください。
DSCN6800_Moment(8).jpg
グワーッと、後進してきます。
履帯にピント合わせちゃうのが、変態ポイか?
と言ったところで、前段演習の終了です。

そして、後段演習に備えて、さらなる散水
DSCN6808.jpg
今回も、くどくどしい記事
最後までご覧くださり、ありがとうございました。

おまけ
先日、東伊豆の海岸線を車で走っていたところ
USS CVN-76 ロナルド・レーガン を発見!
DSCN1672.jpg
満載排水量 101,429t 全長 333m の巨体
大島の内側、こんな岸近くを通るのは、非常に珍しい。
内航船の船長もびっくり?
運よく見ることが出来てラッキーでした。

テーマ:ミニタリー - ジャンル:その他

  1. 2019/09/20(金) 14:24:00|
  2. 陸上自衛隊
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プロフィール

メバル所長

Author:メバル所長
子供のころから、自衛隊それも海上自衛隊が好きなオッサンです。
かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」「ジパング」などではなく、小沢さとるの「サブマリン707」「青の6号」で育ちました。
あまり、Deepではなく、どちらか言うとミーハーなファンかな?
警備所の任務を果たすべく、日夜頑張るつもりであります。

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